海外


カテゴリー:海外

ソフトバンクがモンゴル砂漠で太陽光発電

2012年03月12日

SankeiBizサイトの3月12日記事「ゴビ砂漠で風力・太陽光発電を ソフトバンクがモンゴル投資会社と合意」から一部を引用する。

ソフトバンクの孫正義社長は12日、モンゴルの投資会社ニューコム社と、ゴビ砂漠での風力・太陽光発電開発に向けた合意文書に調印した。都内で行われた調印式には、来日中のバトボルド首相も立ち会った。開発予定地は24万ヘクタールで山手線の内側面積40個分に当たり、東京都を上回る広さとなる。

砂漠の風況や太陽光の発電能力などに関する調査会社「クリーン・エナジー・アジア」を来月、モンゴルに立ち上げる。出資額や出資比率など「詳細は未定」(孫社長)だが、折半出資を想定しており、提携企業を募っていく方針だ。

孫社長が会長を務める自然エネルギー財団は、日本各地とアジアを海底ケーブルなどでつなぐ送電網「スーパーグリッド構想」を打ち出している。将来的には、モンゴルの風力や太陽光で発電した電力を、韓国電力公社の送電網で日本に送電することを視野に入れている。(C)SankeiBiz

ソフトバンクの太陽光発電については、このブログで少し前、3月5日記事「ソフトバンクのメガソーラー」に書いた。そこでは、日本全国にメガソーラーを建設する構想は大分前に発表されたのに具体的な第1号の建設が発表されたのはこの3月5日であることからソフトバンクの「やる気」を疑うようなニュアンスで書いた。しかしソフトバンクはそんなことはないようだ。太陽光発電がビジネスのネタとばかり、モンゴルに太陽光発電所を建設するそうだ。

建設場所はゴビ砂漠。開発予定地の面積は約25万ヘクタールという途方も無い広さで、引用記事によれば、山手線内側面積の約40個分と、東京都全体面積を上回るそうだ。その敷地に、太陽光発電と風力発電の各設備を建設する。

先ずは砂漠の日照やら風を調査する会社をモンゴルに立ち上げるとのことだ。その資金は、モンゴルの投資会社との折半になる見込みのようだ。

砂漠での太陽光発電での最大の問題は、恐らくほこりに太陽電池表面が覆われてしまい発電能力が低下することだろう。火星の地表での探査機でも同様のことが発生したが強烈な嵐で太陽電池表面の汚れが吹き飛び発電能力が回復した事例を聞いたことがある。砂漠では風が強く吹けば砂嵐となり、弱くなれば砂が太陽電池に積もり、また雨は少ないのでそれを洗い流すことも難しいだろう。砂漠ではこの太陽電池表面の汚れ対策が重要と予想される。

なお発電した電力は、将来的には韓国の送電網と海底ケーブルで結び日本に送電することも視野に入れているとのことで、壮大な計画だ。

蚊の引き寄せと太陽光発電

2011年09月12日

このブログは太陽光発電の関連話題であればすべて記事にする。今日の引用記事は、少し古いが朝日新聞サイトの7月27日CNN記事”「靴下の悪臭」で蚊を退治、タンザニアの研究者が合成に成功 ”。太陽光発電には全然関係なさそうだが、少し関連する。

タンザニアの研究チームがマラリアの原因となる蚊の撃退を目指し、汚れた靴下の臭いを化学的に合成して蚊を引き寄せる研究を進めている。

研究者のフレドロス・オクム氏は「目標はマラリアの撲滅にある」と説明する。同国のイファカラ衛生研究所が開発した溶液は、人間の足から出るのと同じような臭いを発するが、蚊を引き寄せる力は人間のものより4倍強力だという。この溶液は、屋外の蚊の駆除を目指した「蚊取りボックス」に利用される。同ボックスは太陽光発電式のファンでの臭いを撒き散らし、蚊を誘い込む。つかまえた蚊は箱の中に閉じ込め、化学薬品で退治する。

オクム氏によれば、蚊は人間を見てやって来るわけではなく、汗をかいた時に出る乳酸などの物質に引き寄せられる。そこで化学的に物質を合成し、「汚れた靴下のような臭い」を再現することに成功した。...

...アフリカでは年間約80万人がマラリアのために死亡しており、その多くを子どもが占めているという。(C)CNN

アフリカで年間80万人の命を奪っているマラリアを撲滅するため、その原因となる蚊を撲滅するプロジェクトの話題だ。次の原理だ。

屋外に設置する「蚊取りボックス」中には蚊を引き寄せる物質の入った溶液が入っている。その臭いを、太陽光発電によるファンで周辺に撒き散らす。その臭いに引き寄せられた蚊はそのボックスに誘い込まれ、最終的に化学薬品で退治される。

その蚊を引き寄せる臭いを出す液体が上記引用記事のメインテーマだ。今回開発されたこの液体は、人間の足から出る臭いと同じような臭いで、蚊を引き寄せる能力は人間の足の臭いの4倍にものぼるそうだ。もちろんその液体は、化学的に合成される。

この記事からは、太陽光発電から得られた電力を蓄電池に蓄えるのかどうか、定かではない。日本製なら当然、小さなリチウムイオン電池でも内蔵するところだろうが。この周辺の製品、ビジネスチャンスかもしれないし、人道援助にもなるだろう。

ドイツ向けのギリシャの大規模太陽光発電計画

2011年09月05日

朝日新聞サイトの8月28日付け時事通信社記事”ギリシャで太陽光発電計画=「脱原発」の独に販売―地元紙”から一部を引用する。

27日付のギリシャ紙タネアは、同国政府が国内で計2万ヘクタールの太陽光発電施設を整備し、ドイツに電気を売却する計画を進めていると報じた。景気回復の起爆剤としたいギリシャと、「脱原発」で代替のエネルギー供給元を探すドイツの思惑が一致した形だ。AFP通信が伝えた。

ギリシャ神話の太陽神にちなみ「ヘリオス計画」と名付けられたプロジェクトは、推計予算総額200億ユーロ(約2兆2200億円)で、6万人分の雇用創出効果を見込む。パパコンスタンティヌ環境相は「ドイツは投資に大きな関心を持っている」と述べ、既に国外銀行と資金調達に向けた協議を開始したと明らかにした。(C)時事通信社

このブログでも以前書いたが、ドイツは福島原発事故を受けて原発からの脱却を決定した。そもそもドイツは脱原発を決定していたがメルケル首相になってから地球温暖化対策として二酸化炭素を排出しない原発を一定期間の限定付きで復活させていた。それを、原発事故を受けて早急に脱原発を決定した。

翻って日本。前首相は自身の生き残りのためだけに脱原発を訴え、新首相は早速原発復活を目論んでいる。日本の市民の大半の意見は、(その時期の相違はあるものの)脱原発であると思われるにもかかわらず。人類は原子力エネルギーをコントロールできないことは福島原発で証明されたのに、また愚を繰り返すつもりだろうか。

それはともかく、ドイツは脱原発を決定した。ドイツは国内の原発分の電力を早急に確保しなければならない。当面は原発大国のフランスから電力を購入するつもりだがそれでは根本的な解決にはならない。そこで、今日の引用記事のとおり、ギリシャが大規模な太陽光発電設備を建設しその電力をドイツに売る計画が検討されている。

ギリシャといえば日照が多いイメージだ。太陽光発電には適した国であると思われる。そのギリシャが、2万ヘクタールにも及ぶ太陽光発電設備を建設する計画だ。引用記事によればこれは国家が主導しているプロジェクトのようだ。このプロジェクトが実行されれば、6万人もの雇用創出も見込まれる、とのことだ。この費用は約2兆2200億円というから膨大な金額だ。国家財政が危ういギリシャにとって可能なプロジェクトなのかどうか少々疑問になる。赤字のギリシャがそこまでは費用を捻出できないだろうから、ドイツまたはドイツの銀行が投資するかが重要になってくる。その交渉は既に開始されたとのことだ。

ドイツが自然エネルギー派生の電力を大量に購入することを想定したこのようなプロジェクトが今後、ヨーロッパでは今後複数出現することが予想できる。

ニューヨーク市の太陽光発電

2011年07月29日

ニューヨーク市の話題。CNN日本語版サイトの7月26日記事「太陽光発電に力を入れるNY市、建物の3分の2は対応可能 」から一部を引用する。

ニューヨーク市にある建物の約3分の2は太陽光発電に適しており、もしそのすべての屋上に太陽光発電パネルを設置すれば、快晴時には市内の電力需要の半分をまかなえる――。

この理想は、まだ実現にはほど遠い。太陽光発電でまかなっている電力は現時点でごくわずか。
...
具体的には、各建物に太陽光発電の可能性を把握するための超精密地図、古い埋立地の上に太陽光発電ファームを設置する計画、市と州および国の補助金に付加する新たな奨励策、太陽光発電の認可に関する官僚制度のスリム化などが挙げられる。

こうした措置と、2015年までに州の電力の30%を再生可能資源からまかなうことを義務付けた方策に後押しされ、太陽光発電は弾みが付いている。

市の電力需要は1万3000メガワットに達することもあるが、太陽光発電の供給量はまだ6メガワットのみ。しかしニューヨーク市立大学の研究者によれば、この数字は過去1年で倍増し、2015年までにさらに5倍に増える見通しだという。(C)CNN

ニューヨーク市にある建物の約2/3は太陽光発電に適しておりそのすべてに太陽光パネルを設置すれば、市内の電力事情の約半分を賄える、との計算だ。しかし現状は、市の最大電力需要1万3000メガワットに対し太陽光発電はわずか6メガワットに過ぎない。

ただ、市における太陽光発電は進展している。市中の建物が太陽光発電に適しているかを把握する詳細な地図を作成する計画がある。また、2015年までに州の電力の30%を再生可能エネルギーで賄わなければならないこともある。

現在は太陽光発電は6メガワットしかないが、2015年までには5倍に増える見通し、とのことだ。5倍というと30メガワット。かなり大きなメガソーラーが建設されたことと同等だ。それを、建物の屋上や埋立地に太陽光パネルを設置することで達成する見込み、とのことだ。

米国における太陽光発電の現状はあまり知られていないので報告した。

米国のビルに太陽光発電設置プロジェクト

2011年06月24日

CNNサイトの6月23日記事「世界最大の屋上太陽光発電プロジェクト、米政府が支援」から一部を引用する。

米銀行のバンク・オブ・アメリカ(BOA)は22日、全米のビルなどの屋上に太陽光発電パネルを設置する計画について、エネルギー省を通じて融資保証が受けられることになったと発表した。この種のプロジェクトとしては世界最大の規模になるという。

プロジェクトの総工費26億ドルは4年間かけて民間から調達し、エネルギー省を通じて融資保証を受ける。不動産会社のプロロジスおよび電力会社のNRGエナジーと組み、全米の各州で産業用の建物など数百棟に太陽光発電パネルを設置。発電量は733メガワットを見込んでおり、これは原子炉1基の発電量の約半分に相当し、約10万世帯に供給できる量だという。

米国では政府が多額の補助金を拠出して太陽光発電を推進している。連邦、州、地方自治体の制度を利用すると、太陽光発電システムにかかる経費の最大50%を補助金でまかなえるケースもある。
...(C)CNN

米国のビルの屋上に太陽光発電設備を設置する巨大プロジェクトの話題だ。全州の産業用建物数百棟に太陽光発電設備を設置し、その合計出力はなんと733メガワットだ。太陽光発電の場合は数メガワットの出力でも立派な"大規模太陽光発電"と言えるので、733メガワットは非常に大きい。これは原子炉1基の約半分、とのことだ。

このプロジェクトの総額は26億ドルとのこと。出力合計は733メガワットだから、出力1キロワット当たりの経費は約3547ドルとなる。今日のレート、1ドル80.6円で計算すると、3547ドルは約28万6千円となる。この数字が本当なら、米国は太陽光発電の出力1キロワットあたりの設置費用が日本と比べると随分安いように思う。

この引用記事の最後に、注目すべきことが書いてある。それは、米国では「連邦、州、地方自治体の制度を利用すると、太陽光発電システムにかかる経費の最大50%を補助金でまかなえる」場合もある、とのことだ。日本では、国・県・市町村の補助を全部合わせても、それが50%になるなんて考えられない。日本の太陽光発電設置補助金はまだまだ低額であることがわかる。

トヨタ工場の太陽光発電

2011年06月15日

SankeiBizサイトの6月8日記事「トヨタ、英工場で大規模太陽光発電」から。

トヨタ自動車は7日、米国の生産拠点トヨタモーターマニュファクチャリングUKのバーナストン工場(バーナストン市)に、発電量で年間460万キロワット時の太陽光発電システムを導入すると発表した。7月末に稼働し、トヨタグループの太陽光発電としては最大。ブリティッシュ・ガスとの共同プロジェクトで、3万600平方メートルの工場内敷地に1万7000枚の太陽光パネルを設置する。年間生産の約5%に相当する7000台生産分の電力をまかなうことができるとしている。(C)SankeiBiz

トヨタがイギリスのバーナストン工場に太陽光発電設備を設置した、という話題だ。

この引用記事には出力は書かれていないが、年間発電量は460万キロワット時、とのことだ。日本ならこの年間発電量に対応する出力は4600キロワット強だが、イギリスは日本より日照時間が短いと思うので、太陽光発電設備の出力は5000キロワット、つまり5メガワット程度か。

ここではとりあえず出力5000キロワットとする。そのための太陽光パネルは1万7000枚とのことなので、割り算をすると、太陽光パネル1枚当たりの出力は0.29キロワットとなってしまう。これは通常の太陽光パネルの出力0.2キロワットよりはかなり高い。なので、太陽光パネルの面積が通常より大きいのではないか、と予想する。

引用記事によれば、設置面積は3万600平方メートルとのこと。太陽光パネルの枚数は1万7000枚だから、1枚の面積は計算すると1.8平方メートルとなる。通常の太陽光パネルの面積はだいたい1.5平方メートルだから、予想どおりすこし大きなパネルを使用していることになる。

この引用記事と同一内容の記事をNNA.EUサイトの6月8日記事「トヨタ、太陽光発電を導入:工場への電力供給、7月にも開始」で見つけた。さらに詳細な内容が書かれているが、最初の引用記事とは異なるデータが書かれている。次のとおりだ。

設置される太陽光発電パネルは1万7,000枚で、総面積はサッカーコートおよそ4面半分の大きさに当たる約9万平方メートル。発電量は年間460万キロワット時で、約7,000台の自動車生産に必要な電力に相当するほか、二酸化炭素(CO2)の排出量を年に約2,000トン削減できる。
...
このプロジェクトの太陽光発電パネルの総面積は最終的に45万平方メートルに上る予定で、自動車業界では世界最大となる。(C)NNA

設置面積が大分異なる。こちらの記事では9万平方メートルなので、最初の引用記事の約3倍の面積になってしまう。すると計算が合わなくなるので、恐らく最初の記事の3万600平方メートルのほうが正しい数値と予想する。となると、2番目記事最後の、最終的に45万平方メートルも数字は怪しい。しかしトヨタのこの工場の太陽光発電設備は世界最大となることは確実だろう。

 
QLOOK ANALYTICS